母親の起業や自己啓発セミナーについて
今日は、とても厳しいお話になると思います。
だけど、とっても大切なお話なのです。
是非、沢山の方に読んでいただきたいと思います。
この数カ月、いろんな方から、起業や子育てをサポートしながら勉強できる講座のことで、たくさんの相談が来ています。そして、この相談は、とても大切なことだと思うし、子育て中のお母さんたちにシェアしたいと思うので、思い切って記事にすることにしました。
おかあさんに大切なのは、私は、起業じゃないと思うのです。もし、そういう勧誘をなさっている方がいらっしゃったらごめんなさい。でも、そういう方にも、もう一度考えていただきたいので、あえて記事にしにくいテーマを記事にします。そのことで、悩んで相談に来られる方がとても多いからです。そのことも知ってほしいです。
今、なんとか食べていけるお金があるのなら、お母さんがお家で起業して、経済のことに一生懸命になったり、自分を外へ向けて表現することは、大切なことじゃないと私は思います。本当に大事なこと感じてほしいです。。。耳が痛いお話かもしれないけれど、あえてお話しさせてくださいね。
私は、育児の講座で、何度も何度もお話していますが、「今」という時が、そのタイミングがとっても大事なんです。もう、2度と戻ってこないからです。子どもが、3才になるまでは、いや5才、7才、そして9才になるまでは、みえない糸でつながっているのです。お母さんの繭の中で生きています。とくに、3才になるまでは、しっかりとエーテル体が繋がっています。その時に、無理に離れることはないのです。あと少し、もう何年間か待つことはできませんか?きっとあっと言う間です。
今のお母さんたちが、子育てするときに、もっとも悩むことは、自分の仕事や、自分を生きることと、子育てを、どうやって両立していくかということかもしれません。子どもを保育園にあずけて、仕事をしているお母さんは、仕事をしていても子どものことを思いだすでしょう。仕事が終わってやっと会えたら、会えなかった時間のぶん、しっかり一緒に時間を過ごすでしょう。
もし、あなたが、家にいて、ずっと子どもと一緒にいれるのなら、そして、やり続けなければならない仕事があるとか、今すぐお金が必要とか、食べていくのに困るとかじゃなければ、与えられた時間を、どうか子どもと一緒にしっかり過ごして楽しんでください。子どもから教えられることが沢山あるでしょう。
でも、ずっと子どもと一緒にいることが、辛くなったりすることもありますよね。とくに、それまで、仕事で自分を表現していたり、評価されていた人は、とても、辛くなったりするかもしれません。そんな時には、誰かに甘えて、少しだけ自分の時間をつくったり、何か心が元気になれることをするといいのです。一息つくのも大事なことです。
でも、それが、起業へ向かったり、その勉強をすることで自分の何かを満足させたりすることが、本当に大事ことじゃないように、私は感じます。自分は、今どうなりたいのか、どうやって日々すごしたら幸せなのか、子どもは、自分に何を求めているのか、そして自分は何ができるのか・・・何のために、誰のためにそれをやるのか、企画する人も、人を集める人も、参加する人も、よく考えてみて下さい。しっかり子どもと向きあって、自分の心の奥にある本当の大切なものを感じてみて下さい。
母親が、なにか自分を表現しようと思って、自分の感情やエネルギーを、外へ向かって流していくと、子どもへ向かう気持ちやエネルギーは、当然ながら減っていきます。目の前にいる母親から、自分への気持ちやエネルギーがなくなっていくと、こどもは、とても不安になります。子どもは目に見えないものも、見ているし、とても敏感にいろんなものを感じています。
母親が起業して、元気になって、お金もはいるって素敵なことみたいだけど、本当は、繋がっている糸が弱くなって、こどもはとても不安になることなんです。だから、子どもを保育園に預けていても、預けていなくても、芸術家や、表現活動をしている人はとくに気をつけてほしいと思います。私も、表現者の一人だったから、とても良くわかるのです。
私は、子どもの心の叫びにずっと気づいていなくて、あるコンサートの本番で客席から叫ばれました。。。(今となっては、笑い話ですが、その時の子どもの気持ちを考えると笑えないのです)1500人のホールの2階席の真ん前から、私がまさに歌おうとした瞬間に、間髪入れず「ママ~~~!!!」と凄い声で子どもが叫んだのです。ありったけの力を振り絞って叫んだと思います。私は、その時に、子どもの気持ちが初めてわかり、滂沱の涙でした。とてもいい子でした、ぐずることは稀でした。でも、一生懸命我慢していたんだと思います。そして、ますます私が自分から離れてい行こうとしたように感じた瞬間に「私は、ここにいるんだよ。ママ!」と絶叫したんだと思います。
こどもは、上手に自分の気持ちをお話できないから、お母さんも気づかないことがたくさんありますよね。でも、本当に大事なことって、目にみえなかったり、聞こえなかったり、感じにくかったりするのです。今、ちいさな子どもがいて、同じ時間を過ごせる環境にあるのなら、本当に大切なことは何なのか感じてほしいな~と思います。
こんなこと一生懸命いう人は、たぶんそんなにいません。音楽を教えている人のほとんどは、なるべく小さいうちから教室に来てほしいと思うでしょう。音楽業界もその路線です。だけど、子どもたちが、どの時期に、どうやって何を大事に育っていくのかということがわかってしまったら、やっぱり大事にできるものは大事にしてあげたいのです。だから、私の教室は7才からの音楽教室になってしまうし(笑)7才前の、知育や偏った感情教育も、おすすめしていません。一般的な教室や知育の教室をやっている方、今から何かやろうとしている方、お母さんたちに、企業や自己啓発のセミナーや資格を取ることをお勧めしている方たちは、きっと私のお話は聞きたくないと思います。でも、私もかつては、就学前の子供たちに音楽を教えていました。そして、その中で感じて来たことが沢山あったのです。それがあって、今のようなことが言えるようになりました。
今私のところには、その母親の起業についてのご相談がとても沢山きています。世の中に、そういう流れがあるのでしょう。なぜ、不安に思うのでしょう?良いと言われるけどなぜ、納得できないのでしょう。そのことで、悩んだり、考えたりして相談にくる方がいるということは、私としては、その問題にしっかりと向きあって本当のところを見きわめないといけないと思うのです。悩んで不安になっている人を何とかしてあげたいと思うのです。
世の中のいろんなことは、ほとんど、経済重視で回っていますから。。。知育の低年齢化も、音楽教室の低年齢化も、当然のことと思うでしょう。でも、子どもに関することや、子育てに関することは、その経済の波にのせないでほしいと思います。最も、経済効果を生みやすいものであるだけに、本当にそう思うのです。何よりお母さんが不安になったりします。それが、子どもにも伝わります。
そのことで、相談に来られたお母さんには、私は、今日のご飯に困っていないのなら、起業は、子どもが9才になってからでも充分間に合うんじゃないですか。起業に使うエネルギーやあなたの思いを、今のあなたの子どもさんに注ぐことが、いちばん必要なことですとお話しています。あなたが、悩んでいるということは、そのことに何か納得出来ない感情や、不安があるからで、その感性は素晴らしいと思いますとお伝えしています。
子どものためにと言われたり、思ったりしていることが、実は逆のことだったりすることがよくあります。なぜ、今起業するのですか?何のために起業するのですか?なぜ、今自己啓発なのですか?それは、今のあなたや子どものために必要ですか?少しも、待つことができませんか?もし、疑問に思ったり、心配になったりしたのなら、いつでもお話してください。
こんなに沢山のご相談があるということは、やっぱり、何かお話しておかないといけないような気持ちになったのです。これは、小さい子どもを抱えて起業をすすめたり、講座の勧誘をなさっている方にも、もう一度考えてみてほしいことです。その方に、まだ小さなお子さんがいるのであれば、なおさらです。その方たちを責めるつもりはありません。私もかつては、そういう立場の人間でした。だから、もし、気づいていただけたらと祈るような思いです。
今、もっとも大切なことに気づいていただけたら、子供たちも、お母さん自身も、自然で楽にいきることができるだろうし、本当の子どもや、自分を大切にできるのになあ、変われるのになあと思うのです。起業や自己啓発の勧誘のことで迷ったり、納得いかない思いをお持ちのお母さんたちも、もう一度、私のこの記事を読んで考えてみて下さい。大切なのは、何なのかを、感じてみてください。お願いしますm(__)mこれって、もの言えぬ子供たちからの、私へのSOSでもあるんだと、私は受け止めていいます。厳しいお話でごめんなさい。でも、伝えずには、おれないお話しなのです。悩んでいるお母さんたちが沢山いるのです。
子どもたちのために、そしてお母さんのためにも、このお話をしないでは、いられませんでした。いつも、大事なことは、何かに隠れてしまいます。その隠れてしまった大事なことを感じながら、子どもも親も一緒に育っていけたら素敵だと思います。
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